北極の生物個体数が減

北極の生体個体数が減

米国やロシア、ノルウェーなどで組織する「北極協議会」などの国際研究チームは8日までに
北極圏の生態系の中で重要なホッキョクグマやトナカイの個体数が目だって減るなど、北極の生物多様性に及ぼす地球温暖化の影響が明らかになりつつあるとする調査報告書をまとめた。

 

北極圏への外来種の侵入が増加傾向にあるころも分かり、研究チームは「この傾向が続けば、影響は北極圏だけではなく、地球規模に及ぶ可能性がある」と警告しているそうだ。

 

その報告書によると2009年の評価で十分なデータが得られた12のホッキョクグマ個体群のうち、8群でクマの数が減った。3群は変わらず、増えていたのは1群だけだった。

 

トナカイの個体数も1990年代から2000年代初めをピークに減少が目立ち、推定で560万頭から380万頭とほぼ3分の2に減少。シギやガンの仲間など、特に緯度の高い極域に生息する生物に減少が目立った。

 

クローバーなどの少なくとも39種類の外来植物の進入も確認された。チームは「この数年間に、地球温暖化の影響で北極圏の生物の生息地が減少したことが大きな原因」と指摘している。

 

北極圏の生態系に依存して生きる人々の暮らしや、世界各地の生物多様性にも悪影響が出ることになる」と指摘している。