日本での原子力発電
日本の原子力発電は、茨城県の東海村に建設された施設が、1963年(昭和38)に発電に成功したのが最初です。
1970年代になり、次々に各地で原子力発電所が建設されていきました。1970年には約46億キロワットだった原子力発電が、1984年には、総発電量が1343億キロワットに増えていきました。
2007年、日本では17か所の原子力発電所、54基の原子炉(商業用)が活動しています。 日本の総電力のうち、原子力発電の割合が2007年時に、25.6%となっています。欠かせない発電設備であります。
世界では、30カ国、432基の原子炉が稼動しています。フランスでは発電の77%を原子力でまかなっており、原子力大国ともいわれています。第2位は、韓国、全体の電力の34%が原子力です。そして、第3位は、日本、現在では、29%が原子力が占めています。
原子力発電の技術は、温暖化が問題になっている昨今の現状から考えると、クリーンエネルギーとして注目されています。それは、発電時に
二酸化炭素の排出量が少ないので、環境への負荷が少ないと言われているからです。その反面、原子炉で事故が起こったり、放射能が漏れ出したりすると、人体や自然環境に深刻なダメージを与えることも恐れられています。
記憶で新しいのが、新潟県中越沖地震により、柏崎刈羽原発で火災が発生しました。目に見えないことから、外部への放射能の影響はどうなのかと、心配はぬぐえません、心理面にも影響を大きく及ぼします。
しかし、今までの事故などで改善され、放射性物質を閉じ込める何重もの壁で覆われ、安全装置も何重もの対策がとられているそうです。ですが、そんな中で起こってしまった、東海沖大地震、、
予想をはるかに超えた津波で、原発のシステムすべてが失われてしまいました。いくら安全対策が何重にとられていても、今回の地震を予想することはできませんでした。どこの誰かか、予想していたとしても、多くの命が奪われてしまっては意味がありません。残念ながら、『絶対安心』というのは、無いのだと思いました。
原子力発電の技術エントリー一覧
- 原子力発電の原理
- 原子力発電の燃料となる『ウラン235』は、天然ウラン鉱石中わずか0.7%しか含まれていません。他の99.3%は、ウラン238と言われているものです。ウランを分けるウラン235と、ウラン238の違いは、中性子の数が違います。そして、ウラン238は分裂しにくく、燃料となるウラン235は分裂しやすいという特徴があります。これを、遠心分離機にかけて、ウラン238とウラン235を分けます。238の方が、中性子が多い分重いとされています。ウラン235を濃縮し、ペレットにする遠心分離機で分けた、ウラン235を...
- 高速増殖炉
- 世界で最初の実験的原子力発電は、今主流となっている軽水炉ではなく、1951年アメリカで高速増殖炉実験炉「EBR-1」が世界で始めての原子力発電に成功しています。高速増殖炉(FBR)はプルトニウム239とそれ以外に燃えないウラン238を燃料にしています。ウランの濃縮する必要もないし、プルトニウムの廃棄問題にも一役買います。プルトニウム239は中性子を吸収すると2つに分裂し、平均2.8個の中性子を出します。1つの中性子はプルトニウム239に吸収され核分裂し、残りの中性子はウラン238に吸収されプルト...
- プルサーマル計画
- 原子力発電は核分裂が主な発電源としているので、ニ酸化炭素排出量は化石燃料を用いる火力発電と比べると圧倒的に低いです。それとプルサーマルは高速増殖炉のつなぎではなく、増えすぎた余剰プルトニウムをなんとか有効利用できないかということで出された苦肉の策ともいえます。プルサーマル計画とは、使用済み燃料の中に含まれるプルトニウムをMOX燃料というかたちにして従来の軽水炉で使おう、という計画です。原子炉で燃やすと必ずプルトニウムが生成されます。そのプルトニウムは、核分裂できる性質を持ち、再処理で容易に分ける...
- プルサーマル開始
- 東京電力は17日、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を装置した福島第1原発3号機(福島県大熊町)の原子炉を起動、同社初のプルサーマル開始を迎えた。プルサーマルは九州電力玄海原発(佐賀県)、四国電力伊方発電(愛媛県)に続き国内3基目となる。運転開始から30年を超え、高経年化(老朽化)対策を施している炉で初めてで、沸騰水型軽水炉(BWR)でも初。3号機は6月19日からの定期検査胃で、燃料集合体548体のうち32体にMOX燃料を装荷した。東電は制御棒を引き抜き、原子炉を起動。18日未明に連鎖...
- 放射性廃棄物処理の問題
- 日本では国内に再処理施設がないために、主にフランスに再処理を委託してきました。これまでに発生した高レベル放射性廃棄物の一部は過去7回に分けて日本に変換されています。青森県六ヶ所村に建設された、日本原燃株式会社「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」で保管しています。六ヶ所再処理工場では使用済燃料の受け入れをしているのは、六ヶ所村で燃料サイクル施設がすすめられているからです。六ヶ所村核燃料再処理事業反対運動(ろっかしょむらかくねんりょうさいしょりじぎょうはんたいうんどう)として、原子燃料サイクル事...